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留袖にまつわる母と娘の愛情のこもった体験談をご紹介する留袖レンタル物語をご紹介いたします

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私の留袖レンタル物語

第31回|40代でおばあちゃん!?

高原 仁美(仮名)【45歳 沖縄県】

長男も「授かり婚」!?

 このたび、長男が結婚しました。20歳で授かり婚をしてから25年。若く未熟なふたりが子どもを育てることで、周囲のみなさんにも大変ご心配をおかけしたと思います。
「子どもが子どもを育てて大丈夫?」と言われたこともありましたが、息子はグレることもなくまっすぐに育ってくれました。今時の若者にしては早くに落ち着いてくれてほっとしております。
 19歳から家計を支え続けた主人からすると、まだまだ頼りないところがあるのか、いつも「バカ息子」と言ってはばからないのですが、相手の娘さんがご挨拶にいらっしゃったときには、相好を崩して「よろしく頼みます」と言っていました。若くて綺麗だからってデレデレしちゃって…。と少しムッとしていたことは内緒です(笑)。
「授かり婚なのか?」と訊いた主人に「やめてよ。お父さんじゃあるまいし」と返した息子。就職して3年目。いつの間にか、しっかりとたくましい男性になっていました。

 若くて結婚し、子ども二人の子育てに明け暮れていた私たちなので、財産と呼べるようなものはありませんし、結婚式で着る留袖もありませんでした。
 自分たちは式を挙げておらず、私はウェディングドレスを着たこともない状態です。
 身内の結婚式もこれが初めてなので、勝手がわかりません。息子たちだって初めてのことに頑張っているので、せめて自分たちのことは自分たちでしないと……と調べていて見つけたのが「和匠」さんでした。

 ネットを使えるようになったおかげで、衣装をレンタルするのってずいぶん手軽になったんですね。
 店長さんが職人さんを務めている上に、京都から友禅の黒留袖を借りられるとのことで、一気に悩みが解決しました。留袖の写真も拡大することができ、柄もしっかり確認することができました。
「40代向け」からではなく、「30代向け」から選んだのは、周りには内緒です(笑)。

「今まで、ありがとう」

 式の2日前まで実物が見られないことは不安でしたが、到着したものを見ると、その不安はまったく無駄でした。
 小物については個数がそろっているのはもちろん、色・柄もそろっているので統一感があり、とても上品な感じでした。実際、式の時は、バタバタと落ち着かなかったのですが、黒留袖に腕を通すと、自然と背筋が伸び、落ち着きを取り戻せました。
「いいもの」は気持ちも整えてくれるものなのですね。隣で、同じくお借りしたモーニングに身を包んだ主人が、いつもより5割増しでかっこよく見えました。

 式では、いつも不愛想な息子もにこやかで、とても嬉しそうでした。
 隣で娘が「花嫁さん綺麗ね。私も早く結婚したくなってきちゃった」と言っているのを聞きながら、背負ったランドセルがとてつもなく大きく見えるほど小さかった息子が、一家の大黒柱として今度は家庭を背負っていくのか……という想いがこみあがってきて、感慨深くて涙があふれました。
 子どもたちには
「他の人に迷惑をかけないこと。約束を守ること。感謝の気持ちは思うだけでなく言葉で表すこと」と教えてきました。癇癪(かんしゃく)を起して泣きじゃくっているときも、それは徹底して教えてきました。『若い人に育てられたから無礼だ、世間知らずだ』と言われないようにと片意地を張っていたかもしれません。新しい家庭でも、その家庭なりのルールを作って元気に頑張ってほしいと思います。
 式が終わったあと、息子がスッと寄ってきて、小さな声言いました。
「今まで、ありがとう」。
 そしてスッと去っていきました。
 心の中がじんわりと温かくなりました。

 式も無事に終わり、さぁ、これで、40代で「おばあちゃん」になる可能性が出てきました。それだけは避けたいような、早く孫を抱きたいような……。複雑な心境です。でもやっぱり早く、小さくて可愛い赤ちゃんに会いたいなぁ……。
 息子よ、今なら全力で子育てサポートをしてあげるので、たくさん作っても大丈夫よ。
 待ってるよ~。

留袖レンタル物語の目次(全47回)