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留袖にまつわる母と娘の愛情のこもった体験談をご紹介する留袖レンタル物語をご紹介いたします

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私の留袖レンタル物語

第46回|ドラマよりもドラマチックに!?

武田 節子(仮名)さん【52歳 大阪府】

ひとり息子が国際結婚!?

 ひとり息子が結婚しました。なんと国際結婚です。息子が生まれた時には、まさか自分が外国人のお嫁さんの姑になるとは思ってもいませんでした。
 息子のお相手は韓国出身のソヨンさんという方です。息子は気軽に「母さん、韓国も韓流ドラマも好きやから大丈夫やろ」と言いますが、旅行で行ったりドラマで見たりするのとは訳が違います。  
 始めは、何を話していいのか全くわからず、かなり困惑しました。彼女は英語も日本語も堪能とのことで、息子の会社の社長秘書兼通訳として入社した彼女に一目ぼれして、息子が猛アタックしたのだと、後でソヨンさんから聞きました。
 息子が選んだ人なので、もとより反対する気はなかったのですが、彼女の、一生懸命話そうとすればするほど目を見開き鼻息が荒くなるところや、話し声が大きく、常に怒鳴られている感じがするところ、それにキムチの匂いのする吐息といったところになかなか馴染めず、かといってそんなことが結婚を反対する理由にならないこともわかっており、ひとり悶々とする日々が続きました。

「私、お母さんのことよく知らないけど、大好きです」

 結婚式を目前にした頃、私は体調を崩して寝込んでしまいました。主人も息子も会社へ出かけ、一人で寝ていると、ソヨンさんがお見舞いに来てくれました。「私がビヨキになったとき、いつも母が作ってくれたスープです。元気が出ますよ」とワカメスープを作ってくれました。
 スープはとても美味しくて、身体も温まりましたが、やはり私はやはり何を話していいかわからず、彼女の話すことに、言葉少なに相槌をうっていました。
 彼女がいたのは小一時間ほどだったでしょうか。帰り際、
「お母さん、私のこと、あまり好きじゃないですね。私が日本人じゃないからですか? でも、私、お母さんのことよく知らないけど、大好きです。だって私の大好きなタケシさんのことを育てた人で、タケシさんのこと一番愛してる人ですから」
 と言いました。
 私は何も返事ができませんでした。「ハヤクよくなってください」……パタン。と、静かに閉まるドアに、「ああ……嫁なんて、本音では誰が来ても結局気に入らへんのかなぁ……」と思いました。非の打ちどころのないソヨンさんに、文句をつけるところもないので、『外国人だから』と、しょうもないことで難癖をつけたがっていただけかもしれないなぁ……と。

「国籍が違うんだから分かり合うのは大変」と思っている方がいいのかも!?

 結婚式は、日本だけで行いました。韓国では、友人を呼んだパーティだけを行うと言っていました。
 ソヨンさんのお父さんとお母さんも来日され、おふたり用にモーニングと留袖をレンタルしました。お母さんは、留袖を『日本の着物もいいですね』と喜んでくださっている様子でした。
 ソヨンさんの衣装はウェディングドレスで、お色直しも和服に日本髪で、「韓国の民族衣装は着ないの?」と訊くと、「ゴウに入ればゴウにシタガエです」とにっこりしていました。
 心細いこともあるでしょうが気丈に振る舞う彼女に、「これからは、私が日本の母として助けてあげないと……」と思いました。
 先方のお父さんとお母さんはソヨンさんほど日本語が得意ではなく、私たちも習いたてのカタコトの韓国語しか話せないので、コミュニケーションを取るのは大変でしたが、少しでも通じると嬉しくて、徐々に打ち解けることができました。
 まぁ、男と女なんて結局、『宇宙人くらい分かり合えない』と言われているのだから、最初から『国籍が違うんだから分かり合うのは大変』と思っているくらいのほうが、腹が据わっていいのかもしれません。お互いに分かり合おうと努力もするでしょうし。
 息子は特別韓国好きだったわけでもなく、突然降ってわいたような国際結婚だったので、わが家にとっては一大事でしたが、韓流ドラマほど波瀾万丈な展開はなく、息子はごく一般的で幸せな新婚生活を送っているようです。これから、私も主人と共に一生懸命韓国語を勉強して、韓流ドラマも字幕なしで見られるくらいにしてから、韓国のご実家を訪れたいと思っています。

留袖レンタル物語の目次(全47回)