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留袖にまつわる母と娘の愛情のこもった体験談をご紹介する留袖レンタル物語をご紹介いたします

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私の留袖レンタル物語

第2回|沖縄に嫁ぐ!? 娘にはいつも驚かされます

今村 奈津子(仮名)さん【67歳・主婦・奈良県】

結婚など興味がなさそうだった娘が突然結婚すると言いだして……

今年67歳になります、奈良県在住の主婦です。娘が2人おりまして、上の娘はとうに結婚し、孫も2人おります。
下の娘は30歳を超えても仕事にばかり夢中で、気ままに生き、結婚にも子どもを持つことにも興味がなさそうでした。それが突然結婚すると言いだし、しかも私たちの住む奈良とは遠く離れた沖縄の地に嫁ぐと聞かされたときには、驚きと喜び、嬉しさと寂しさ……複雑な心持ちになりました。でも、「人生で“今”は“今”しかないから、後悔したくないの」という娘の言葉と、それを告げた時の眼差しで、反対しても無駄だということがすぐにわかりました。

離れた場所に嫁がせることに、不安がなかったといえば嘘になりますが、娘が彼と楽しそうに過ごしている様子を見ると、良かったなぁとしみじみ思っています。なかなか結婚しない娘に、私の育て方が悪かったのかと自問自答の日々でしたが、それもこれも、このご縁をつかむためだったのかな……と。突然の結婚宣言も下の娘らしいといえばらしいかな…とも。

 それにしても娘は、幼い頃からマイペースであまり手のかからない子どもでした。姉の叱られる様子を見て自分は気をつけるような、要領の良さもありました。奔放に振る舞っているかと思えば、言いつけは守る賢さもあり、友達のお母さんに「おうちまで乗せて帰ろうか?」と声をかけられても、「知らないひとについて行ったらダメだから」(よく知っている方です…苦笑)と断るような、しっかりした面もありました。けれど、夢中になると周りが見えなくなるという欠点もありました。

 幼稚園のときです。普段なら帰ってくる時間になっても娘が帰らず、生きた心地もせずに走り回って探したところ、通学路から一筋ずれた脇道を入った家の庭先で花を摘んでいました。必死な私を余所に「あ、お母さん。冠あげる!」と言った娘をひっぱたき、母娘でわあわあ泣いたことを覚えています。

娘の幼い日々の出来事が思い出され涙が止まりませんでした

結婚式の準備は大変そうでした。沖縄の結婚式はこちらとは違っているらしく招待客が400人いるとか、宴会場には友人や親せきの方々が余興をするため大きな舞台があるのが普通で、その余興のお願いをしないと……だとか、大きなシャンパンタワーや会場を埋め尽くすバルーンの装飾……バブル時代か芸能人かと思うような演出の数々を決めていく……とか。

私たちの衣装の問題もありました。沖縄での結婚式ということで、結果的に留袖レンタルを利用させていただきました。自分の留袖は持っていますし、お茶とお花をたしなんでいますので、普段から着物を着る機会は多いのですが、まだまだ若いつもりでも、着物一式を持っていくのは大変だなぁと思いました。レンタルですと旅行の前に準備する必要もなく、着た後のクリーニングもお任せできるということでしたので、とても助かりました。

留袖は格式あるお祝いの場所でしか着ないもの。自分の家紋の入った留袖を着たい気持ちも少しはありましたが、結果的には身軽に支度ができ、旅行も楽しめましたので、メリットは大きかったです。嬉しさとともに身の引き締まる緊張感があるのは、レンタルでも同じでした。
結婚式での花束贈呈のとき、チューリップの花束を渡しながら「子どもの頃、いつも散歩してた公園、チューリップが綺麗やったよね……。あのチューリップで冠つくったら、お母さん喜ぶかなぁって思っててんよ」と言われたときには、あの日のことが蘇り、涙が止まりませんでした。

結婚は忍耐です(苦笑)。他人と暮らすのですから、自分の思い通りにいかないことも、腹のたつこともたくさんあります。けれど人生を分かち合えるひとがいるということは、本当にかけがえのないことです。相手のことを敬って、お互いに助けあえる存在になってほしいです。
人生にはいろいろなことが起こるけれど、過ぎたことにはくよくよせず、いつも明るい心をもって生き、相手の心も明るくするようなひとでいてほしいと思います。
咲き誇る、あの日のチューリップのように。

留袖レンタル物語の目次(全47回)