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留袖にまつわる母と娘の愛情のこもった体験談をご紹介する留袖レンタル物語をご紹介いたします

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私の留袖レンタル物語

第11回|わがままで自分が天下だった娘がこんなにもみんなを幸せに!

坂口 妙子(仮名)さん【57歳・会社員・和歌山県】

娘には「婿取り娘」という宿命がつきまとい……

 和歌山に住む会社員です。お見合い結婚で主人と出会い、子宝に恵まれました。そうして産まれた娘には、誕生時から「跡取り娘」という肩書が乗っかっていました。というのも、まさに命がけの出産だったからです。娘か私かどちらかは助からないかもしれない、とお医者さまに宣告されての出産でした。

 奇跡的に2人とも一命は取り留めたものの、もう二度と出産は出来ませんよ、とお医者さまに言われてしまいました。この時点で、娘の将来は決まってしまった、と言っても過言ではありません。
 大事な大事な坂口家の跡取り娘は、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、主人、私という大人だらけの中で育っていきました。
 年寄りっ子は三文安い、とはよく言ったもので、娘も大甘街道まっしぐら、あきれ返るほどのわがまま娘になっていったのは言うまでもありません。

 私がどんなに厳しくしつけても、周りが、
「ママは意地悪でちゅね~、ほら、おばあちゃんがお菓子あげるよ」
 なんて、私が悪者扱いされる始末。娘は家で自分が天下なので、外でもそれを当たり前のようにお友達に要求し、
「もう真理ちゃん(仮名)とは遊んであげない!」
と、お友達から絶縁宣言をくらってしまったこともありました。

 ここで娘が我が身を振り返り、反省してくれれば……と思ったのですが、甘かったですね。娘は反省どころか、お友達に家から持ち出した生卵を投げつけ仕返し、ますます嫌われたようです。私はそんなことがある度に、お友達の家を、果物を持参して謝って回りました。

 そんなやりたい放題だった娘も、ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんたちが順番に黄泉へと旅立ち、その度に少しずつ、わがままはなりを潜めていきました。やがて成人し、その頃には堂々と外に出せる立派な娘へと変貌を遂げたのです。

持っていた留袖がカビても、レンタルという便利なサービスがありました!

 このころから私は、娘には婿を取るように、と言い聞かせてきました。しかし、娘が家へ連れてくる恋人と言ったら、私たちとの同居を拒む子ばかり。その度、私は別れさせました。
 こういうとひどい鬼ばばみたいですが、坂口家の繁栄の為には仕方のないことだったのです。

 家紋の入った私の留袖はその度、着物ダンスから出たり入ったりを繰り返しました。もう、婿養子をあきらめて、留袖も着物ダンスに仕舞いっぱなしになってからどれくらいたったでしょうか。私たちと同居し婿養子になってくれる、という男性を娘が連れてきたのです。

 そう、その男性の存在は娘にとっても、そして私たちにとっても、まさに白馬の王子様でした。
「娘よ、でかした!」
 もうその一言につきましたね。
 婿養子と言っても、ちゃんと夫を立てて、夫の居心地の良い空間を提供してあげてね、などと、私は改めて娘の婚前教育をしようとしました。

 だけど、娘は、
「大丈夫、お母さんのやってきたこと、全部見てきたから」
と、自信たっぷりに答えてくれたのです。
 これには感心するやら嬉しいやらでした。

 それから、もう着用をあきらめていた留袖を久しぶりに着物ダンスから出すと……、カビが生えていました。
 もうとっくに留袖着用の役目を終えて孫までいるお友達に、留袖レンタルという私のような人間にもってこいのサービスがあることを教えてもらい、なんて合理的なんだ、と早速利用することに決めました。

 嬉しいことはまだまだ続き、主人も嬉しい悲鳴です。私たちの住んでいる和歌山県では、引き出物は奇数の梅干しやかまぼこ、というしきたりがあるんですね。そのかまぼこを、主人の勤めているかまぼこ工場の紅白かまぼこを使ってくれることに、婿も快く同意してくれたんです。

 幸先がいい、とはまさにこういうことですよ。娘は、私たちに、お金では買えない幸せを与えてくれました。
 これからもそのバイタリティーで、夫婦で協力して坂口家を盛り上げていってね。

留袖レンタル物語の目次(全47回)